『Kindle Paperwhite』を断捨離した理由.
『Kindle Paperwhite(キンドルペーパーホワイト)』を持っていたが断捨離した。
※この記事で知らしめているKindle Paperwhiteは第10世代のものです。

——それでは理由を1つずつ、まあまあ詳細に知らしめてゆきます。
MOKUJI.
『レスポンス』
これがKindle Paperwhite最大のデメリット。処理速度《はんのう》が遅いのは、なかなかにストレス。
- 起動が遅い
- ホームへ戻るのが遅い
- 本棚《ライブラリ》を開くのが遅い
- 辞書検索が遅い
- ハイライト《マーカー》機能の反応が遅すぎ
など、とにかく至る所で遅延が発生する。
(※「ページめくり」のスピードに関しては無問題。遅延はありません)
とくにハイライト《マーカー》は、ヤヴァイ。処理速度が遅すぎて、なかなかマーカーを引けない。文章を選択しても、遅くてすぐにはついて来ない。選択の処理が追いつくまでに、かなりの時差がある。さらに「(選択が)ようやく終わった……」と安心していたら、ぜんぜん違う文章を選択しちゃってたりする。そんなかんじで遅延に伴うバグも発生してしまう。つまりは使い物にならない。
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『照明の融通』
寝床に入り、消灯して、寝そべりながら読書をしたい。そういう場面で。現代のそこそこなスマホであれば、自動で暗さを検知して画面の照明を調整してくれる。暗いところでは、暗く。明るいところでは、明るく。そういう便利な機能がある。だから暗い中寝そべりながらスマホを起動しても「(眩しくて)目を開けられない……」みたいな鬱陶しいストレスシチュエーションに遭遇する事はない。
しかしKindle Paperwhiteには、その機能が無い。だから眩しいのを我慢しながら設定メニューを開き、ご自身で照明レベルを調整しなければならない。処理速度が遅い、この端末で。それにスマホのように《1スワイプ》で、すぐに調整バーが出てくるわけではない。Kindle Paperwhiteの設定ボタンを押して、設定メニューの中からダークモードを選び、さらに、調整バーを触らなければならない。処理速度が遅い、この端末で。苦痛。ただの苦痛。だからこの苦痛を避けるためには、電気を消す前に設定を済ませておかなければならない。わざわざこの作業をルーティンに組み込まなければならない。怠い。そして翌日、朝や昼にまた設定を直さなければならない。怠い。
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『うるさい待ち受け』
Kindle Paperwhiteの電源ボタンを押すとスリープモードになるのだが、下の写真のように、うるさい画像が待ち受けている。

これは好みの話ではあると思うが、個人的に、こういうゴチャゴチャうるさい感じの絵は嫌い。視覚情報に鬱陶しさを感じる。気持ちが悪い。他にも「なんでこれ?」と思うような、うるさい画像ばかり表示される。ランダムで切り替わる仕様で、好みの画像を固定表示させることは不可能。
一応、電源ボタンを5秒くらい長押しすると《画面オフ機能》が作動する。画像が消え、完全に何も表示されなくなる。しかし、いちいち5秒も長押しするのは面倒が臭すぎる。それに、5秒後すぐに消えるワケではない。「画面をオフにしますか? はい、いいえ」のくだりをやらなきゃいけない。さらに、前述でも散々書いたとおり処理速度が遅い。だから、なんだかんだで10秒以上はかかる。10秒も待てるわけがない。つまり、実質うるさい画像を非表示にする事は許されない。
なぜ、こんなにもセンスのない画像をチョイスしたのか。理解に苦しむ。まぁ、好みの話ではあるが。無地でいいじゃん。もっとシンプルなのでいいじゃん。それか「kindleのアレ」でいいじゃん。あの、木の下で少年が読書してるやつでさ。
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『寝ながら難関ページめくり』
置いて読んだり両手で読むなら全く問題はないが片手で寝そべりながら読みたい時に、ちょっと難あり。体勢によっては物理的にページをめくれない。
例えば左からめくってゆくタイプの本の場合、以下の写真のように右手で持っていてはページをめくれない。親指が届かないから。

一応スワイプじゃなくてもタップでページはめくれる。左からめくってゆくタイプの本であれば、左端をタップすれば次のページへゆくし、右端をタップすれば前のページへゆく。そのため手の大きい人間が《左手》で、わしづかむように持つのであれば、なんとか次のページへ進むことは可能。指の筋肉は使うし、関節も疲れてくるけれど。このようなかんじで。

でも体勢的に、どうしても右手で持ちたいって時はある。寝そべって読書をする時にわしづかんでいないと体勢的に疲れるし読みづらいという時がある。わしづかんでないとデバイスが落ちてしまうような《その体勢》が落ち着く時がある。なのに、わしづかめないという事は、妥協して体勢を変えなければならない。そうなると理想の体勢《リラックスモード》からは遠ざかってしまう。理想論、やはり片手で、左右どっちの手でも、ページめくりが容易な仕様であってほしい。
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『電源ボタンの位置するところ』
電源ボタンが端末の下方にある。だから片手でオンオフが出来ない。物理的に。
そして、Kindle Paperwhiteの「立て置き読み」が出来ない。例えば、デスクに立て置きしながら読みたくても、下に位置するボタンが勝手に押されてしまい、意図せずスリープモードへ移行してしまう。だから立て置き読みをするためには端末の角度を絶妙に斜めにして読まなければならない。とても神経を使う。
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『時々曇り』
浴室で読書をするという場面。換気扇を常時稼働していても、曇る時は曇る。曇っていても頑張れば読めるが、頑張らないと読めない。ストレス。何度か拭けば、だんだんと曇らなくなってくるが、拭く際にほぼ必ずどこかをタップしてしまい、望まない動作結果が跳ね返ってくる。だからといって、いちいちスリープモードにするのは面倒が臭すぎる。工夫が必要。
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『水滴の悪戯』
入浴中にKindle Paperwhiteを使っていると、どうしても水滴がタッチパネルの上に乗ってくる。水滴がある状態で読んでいると、ページが勝手にめくれてしまったり、フォントサイズが変わってしまうことがある(指2本で右にスワイプすると、フォントサイズを変更できる機能があるため)。誤操作のオンパレード。
いちばん恐ろしいのは、ストアでの誤購入。結構な確率で誤操作してしまうため、誤って購入してしまうリスクがある。なかなかに怠い。まぁ一応キャンセル手続きはできるのだが気持ちの良い現象ではない。だから結局、この端末で、ストアへのアクセスを出来ないように設定を変更した。リスクを気にした結果、この端末からは本を購入できなくなってしまった。
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『白黒反転バグ』
これは、なんなのか、わからない。おそらくバグだろう。仕様なわけがない。ページをめくると、ときどき白と黒が反転する。反転を繰り返して表示される。≪チカチカッ≫って急に来る。眩しい。鬱陶しい。連続で来る時もある。大袈裟ではなく、目が痛い。
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『結論:スマホがいい』
紙のフィジカル本もKindle Paperwhiteも、やはり読んでいると疲れる場面が多い。ストレスを感じる場面が多い。まあ、紙は香りや音や質感が良いという魅力があるから、デメリットをなんとかカバーできるかもしれない。でもKindle Paperwhiteには正直デメリットを多く感じたし、それを上回る魅力が足りない。だからKindle Paperwhiteを読書のためにわざわざ持ち続ける必要は無い。そう思った。やはり本は軽くて小さいスマホで読むのが最も楽です適してます。——ということで、Kindle Paperwhiteは断捨離しました。それでは、しばしの別れ。