満足度の底上げに、ドラを重ねたい。

随筆

 うんこしたいのを我慢しながらベッドメイキングや寝室の掃除を済ませた時の達成感。これによりその日の満足度が極めて高くなっている。という個人的事実に気づく。
 これがうんこを我慢していない、便意のない、《ただの寝室掃除やベッドメイキング》とかで終わると満足感は比較的低くなる。
「あぁ終わったー」で終わるか、「ぅぅぅおおおお終わったああああうんこおおおお!!…………ほっ」で終わるかで、点数は大きく変わってくるだろう。3900点で和了るか、親跳ね満(18000点)で和了るか、それくらいの差があり、満足感、ドパミンの向上にかかわってくる。

 もし、うんこが《快便!!》で終わると、更に満足度は上がる。逆に途中で切れちゃって残糞感があるようなうんこで終わってしまうと、点数は下がる。親跳ね満18000点から親満貫12000点にまで下がる。

 本来なら残糞感は最悪。出し切るまでずっと残ってる感じがして、大きな屁はもちろん、筋トレ中もスクワットや腹筋の際に不安になる。それに残っているとどれほどペーパーで拭い、どれほどウォシュレットの水圧で攻撃しようが、なかなか《茶色》が無くならない。水勢MAXで10分くらいやって、しつこく何度もペーパーで拭っているのに、それでも《茶色》がついている。
 切れ痔の原因になるから、ある程度《茶色》が薄くなるまでは妥協したくもなるが、少しでも尻穴に汚い物が付着していると思うと落ち着かない。「ニオイがしたらどうしよう、パンツについたら次第に服まで貫通しそうで汚いな」など、切れ痔になるよりもっと不安要素はデカい。

 だから、残糞感は本来、せいぜい1000点。なんとかリーチのみで和了れたという感じ。和了れなかった可能性もある。振り込まなかった(漏らさなかった)だけマシではあるが。

 でも、うんこを我慢しつつもベッドメイキングや寝室の掃除を済ませているので、この場合は残糞感があったとしても、親満貫12000点はかろうじて得られる。それほどうんこを我慢しながら寝室まるごとが清潔になったという事実への評価は高い。うんこを抱えて抱えて得たその結果その労力に相応しい点数は貰える。そういう仕組み。

 ちなみに、もしうんこが《快便!!》で終わると、それはすなわち、裏ドラ。
 ウォシュレットの《弱》が終わり、初手のペーパーで拭っても茶色が全くついていない、そんな稀にくる《快便!!》。
 残糞感はもちろんなく、痔にもならず、すぐに用が足せる。そんな《快便!!》は裏ドラ、3枚。さらに、太くて長いうんこが出て《快便!!》の場合は、裏ドラ6枚。少量よりも多量のほうが、気持ち良さが増すからだ。
 そう、《快便!!》は簡単に親倍満以上の点数を一発で稼いでくれる。それほどまでに我が輩にとっては重要な要素なのだ。

 寝室の掃除とかをするよりも先にうんこをして《快便!!》の場合はただの満貫8000点で終わる。ドラにより跳ね満は期待できる。事後に掃除を済ませても追加で3900点くらいだろう。
 だがしかし、うんこが漏れそうなのにもかかわらずベッドメイキングや寝室の掃除を済ませ、寝室がまるごと清潔になり、さらにその後、抱えて抱えて抱えていたうんこを一気に放出、そして《快便!!》、ウォシュレットの《弱》に身を委ね、トイレタンクのレバーを引き汚物を流し、芳香剤のスプレーを3秒くらいばら撒き、漂うイングリッシュホワイトティーの香りが確かにうんこのニオイを消滅させたことがわかったら、あとは優雅にスマホを起動し、Kindleで小説を読んだり、このようにnoteを書けばいい。

 満足度の点数が積み重なり、ドパミンは爆発的に向上する。
 同じ事をタスク的に片付けていても、やるタイミングとやる方法とそれらがもたらす変動的な結果により、達成感や満足度も変動する。
 一見、自己コントロールが難しいと思う要素に対しても、ドラを利用し、裏ドラを確率的な推測で期待し、点数を重ねてゆく。そうすることにより、一発で、効率よく、良い結果をもたらすことが可能。人生は楽しむべきだ。やるからには高い点数を狙っていきたい。そのほうが、おもしろい。