オスであるという自覚を。

随筆

 勃起しながら、もしくは血液が股間に集中している時は、TwitterやLINEなどで女性に絡まないほうが無難だ。
 何故なら男が勃起をしている時の大半は理性がいつぶっ飛んでもおかしくない状況、すなわちブレブレだからだ。
「男が出る」というよりは本来の生物としての『オス』の呪縛が解かれたといったほうが正しいか。そうなってしまえば射精欲が掻き立てられ、もう脳内はエロのことばっかりになっているだろう。
 可能性として、そんな状態では女性に「セクハラ」と捉えられるパーセンテージが激しく上昇してしまう。普段なら理性で制御できるタブーな言葉を制御できず、女性が持つセクハラ判定ライン(略してセクハライン)の基準値を軽々と越えていきそうだ。つまりはセクハラ発言をしてしまう可能性が上がるということだ。気をつけなければならない。
 ソレを予め知っておけば、自分がオスであるという事実を冷静に受け止めておけば、勃起モードの時に女性に絡む事を避け、抑制し、女性が不愉快に感じるであろうエロ絡みを避けられる。つまりは事故を未然に防げる。
 にもかかわらず、勃起しながら絡んでいるオスは、きっと利己的で自分のことしか考えられず、『エロが苦手で、セクハラセンサーが敏感な女性』が存在するという事実を把握していない。よく理解していない。AVの見過ぎで「男は多少強引に女性にエロをしても構わない」という謎の幻想をいだいているのだろう。
 童貞、素人童貞、恋愛をまともにしてこなかった奴、それらにコンプレックスをもっている奴、とにかくモテない奴にこのような幻想をいだいてしまう奴が多い。
 幻想といったが、そんなやつが多すぎて、その幻想はしっかりと《実在》している。既に可笑しな風潮としてその幻想は現実世界で起きている。オス側はセクハラをしているつもりはないが、女性側あるいは客観的に見ると実際はセクハラをしている、そんな事例は多く存在するし、現に女性たちは苦しめられている。

 べつに性欲はしょうがない。我慢しろとは言わない。だがその欲を半ば強引に他人に強要してはならない。己の性欲の処理に、嫌がっている女性を巻き込むな。そんなものは風俗にいくか、完全同意な性交渉をするか、オナニーするかで正々堂々と解決してくれ。
 セクハラを未然に防ぐため、オスモードの制御がきかない可能性も考慮し、オスモード中や勃起している時はSNSとかで女性と話さない。話す前に一発サクッと抜いておけ。自分がオスだという事実と冷静に向き合え。それがオスである自分の取り扱い方。生き方だ。押忍。