しっくりさせて

随筆

『2022年』も『令和4年』もしっくりこない。
 だから書類に日付を記入するときや賞味期限を確認するときに毎回「あれいま何年だっけ」ってなる。困る。そのつどググる。
 もし元号そのものが存在しなければ[4]という数字が邪魔してこないため、[2022]という数字がすんなり入ってくると思っている。
 つまりは元号の存在が、混乱を招く原因だ、といっても大袈裟ではない。
 たとえこれが『2023年』と『令和5年』になってもしっくりこないし、『2024年』と『令和6年』になってもしっくりこないのはわかっている。いつになってもGoogle検索不可避な話である。
 元号なんていう日本独特なローカル呼びはやめて、さっさと西暦に統一してほしい。と願う。そうすればもう、棚に眠った乾物の賞味期限を確認するときに「あれ、いまって……」とはならないのだから。……たぶん。